スクショを文字起こしする方法|iPhone・Android・PC
主要な端末ごとに、標準機能でスクリーンショットから文字をコピーする方法を紹介。複数のスクショ、表、コード、Webページのキャプチャの扱い方も解説します。
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スクリーンショットを撮ると、文字は「文字の写った画像」に変わります。撮影したチャットのメッセージやエラーダイアログ、スライドは、さっきまで読み取れる文字だったのに、今はただのピクセルです。そこから文字を取り戻すにはOCR(光学文字認識)が必要です。うれしいことに、今では主要なOSのどれにも、何らかのOCR機能が標準で組み込まれています。
このガイドでは、まず各端末の標準機能を使う方法を紹介し、そのあとで専用ツールを使ったほうが早いケースを説明します。
始める前に、そもそもスクリーンショットが必要かどうかを確認しましょう。文字がWebページや文書の中にあるなら、選択してみるか、Ctrl+F(Macは⌘F)を押して見えている単語を検索してみてください。検索で見つかれば、それは本物のテキストなので、普通にコピー&ペーストするほうがどんなOCRよりも正確です。
Windows
Snipping Toolのテキスト抽出
Windows 11の最近のSnipping Toolでは、画像を保存しなくても画面のどこからでも文字をコピーできます。
- Windows+Shift+Sを押して、キャプチャバーを開きます。
- バーにあるテキスト抽出のオプションを選びます。
- 文字を囲むようにドラッグします。
- 必要な行を選んでコピーするか、「すべてのテキストをコピー」を選びます。
「その他のオプション」メニューでは、コピーする文字から改行を取り除いたり、範囲を選んだ直後に自動ですべてコピーしたりする設定ができます。このオプションが見当たらない場合は、Microsoft StoreからSnipping Toolを更新してください。
撮影済みのスクリーンショットでテキストアクションを使う
すでにあるスクリーンショットは、Snipping Toolで開きます(撮った直後なら、表示される通知をクリックします)。ツールバーの「テキストアクション」を選ぶと、見つかった文字がすべてハイライトされます。一部を選んでコピーするか、「すべてのテキストをコピー」を使いましょう。
テキストアクションには、メールアドレスや電話番号を隠す機能(Quick redact)もあります。文字ではなく画像そのものを共有するときに便利です。Microsoftによると、この文字認識は端末上でローカルに実行されます。
PowerToysのText Extractor
PowerToysは、MicrosoftがWindows 10と11向けに提供している無料のユーティリティ集です。インストールしたら、どこでもWindows+Shift+Tを押して文字の上をドラッグするだけで、そのままクリップボードに入ります。ショートカットはPowerToysの設定で変更できます。
Text Extractorは、WindowsにインストールされているOCR言語を使います。たとえばヒンディー語や日本語を読み取るには、先にWindowsの言語設定でその言語を追加し、文字認識のコンポーネントも含めてインストールしてから、Text Extractorを開いたときのドロップダウンで選んでください。
Mac
macOS Monterey以降に搭載されている「テキスト認識表示」は、プレビュー、写真、クイックルック、Safariで画像内の文字を読み取ります。ファイルを保存しない一番早い方法はこちらです。
- Command+Control+Shift+4を押して、文字の上をドラッグします。Controlを押しながら撮ると、スクリーンショットはデスクトップに保存されず、クリップボードにコピーされます。
- プレビューを開き、「ファイル」>「クリップボードから新規作成」を選びます。
- ポインタを文字の上に動かしてテキストカーソルに変わったら、ドラッグして選択し、Command+Cを押します。
スクリーンショットがすでに保存されている場合は、Finderで選んでスペースキーを押し、クイックルックで開きます。別のアプリを開かなくても、プレビュー画面の中で文字を選択してコピーできます。
iPhone・iPad
テキスト認識表示は、カメラで撮った写真だけでなくスクリーンショットでも使えます。対応機種はiPhone XS以降と最近のiPadです。
- 「写真」アプリでスクリーンショットを開くか、撮った直後に表示されるサムネールをタップします。
- 単語を長押しし、つまみをドラッグして必要な文字を選んでから、「コピー」をタップします。
- すべてをまとめてコピーするには、画像の隅にあるテキスト認識表示ボタンをタップしてから、「すべてをコピー」をタップします。
Android
かこって検索
PixelやSamsung Galaxyなど最近の多くのAndroidスマートフォンでは、ホームボタンか画面下部のナビゲーションハンドルを長押しすると「かこって検索」が起動します。単語をタップするか文字の上をなぞってハイライトし、「コピー」をタップします。画面に表示されているものをそのまま読み取るので、先にスクリーンショットを撮る必要がないことも多いです。ただし、画面キャプチャを禁止しているアプリでは使えません。多くの銀行アプリがこれにあたります。
Google フォトのGoogle レンズ
保存済みのスクリーンショットは、Google フォトで開いて「レンズ」をタップします。スキャンが終わったら、必要な文字を選ぶか、すべてを選択して「テキストをコピー」をタップします。最近のSamsung Galaxyでは、画像内に文字が見つかると「ギャラリー」アプリにもテキストのアイコンが表示されます。
Chromebook
Ctrl+Shift+「ウィンドウを表示」キーを押すと、画面の一部のスクリーンショットを撮れます。Chromebook Plusでは「テキストキャプチャ」機能により、範囲を選んだあとに「その他の操作」ボタンが表示され、「テキストをコピー」や、検出した表をGoogle スプレッドシートに送るといったオプションが使えます。なお、Googleのヘルプページには、テキストキャプチャでは選択した範囲が処理のためにGoogleのサーバーに送信されると記載されています。
どのChromebookでも、Chromeで画像を右クリックして「Google レンズで検索」を選び、結果から文字を選択することもできます。
Webサイトのスクリーンショットから文字をコピーする
Webページのスクリーンショットには特有のクセがあり、少し準備するだけで結果が大きく変わります。
- キャプチャする前に拡大する。 ブラウザのズーム(Ctrlと+、または⌘と+)を使うと、スクリーンショットの文字が大きくなります。撮ったあとに画像を拡大しても、撮影されていない細部は増えないので、事前に拡大するほうがOCRにはずっと効果的です。
- 画像は直接コピーする。 バナー、インフォグラフィック、グラフはページ上の画像です。ページ全体をスクショするのではなく、右クリックして「画像をコピー」を選び、OCRツールに貼り付けましょう。
- ダークモードに注意する。 暗い背景に明るい文字は、多くのOCRエンジンが苦手とします。キャプチャする前にサイトをライトテーマに切り替えるか、画像を自動で反転してくれるツールを使いましょう。
- 縦に長い1枚のスクロールキャプチャは避ける。 長い記事をページ全体でキャプチャすると縮小され、文字も一緒に小さくなります。画面サイズのキャプチャを何枚か撮るほうがよく読み取れます。
- 移動のためにチャットアプリで送らない。 メッセージアプリは画像を圧縮することが多く、小さな文字がぼやけます。ファイルを直接転送しましょう。
専用ツールのほうが便利なとき
標準機能は、1文や電話番号をさっと取り出すには最適です。ただ、作業が大きくなるとあまり役に立ちません。
- スクリーンショットが何枚もある。 長いチャットのやり取りや、画面ごとにキャプチャした文書は、ばらばらの結果を何度もコピーしてつなぎ合わせることになります。複数の画像を順番に読み取って結合できるツールなら、その手間が省けます。
- スクリーンショットが表である。 標準機能では文字の行しか得られないため、貼り付けると列が崩れます。表を認識できるツールなら行と列が保たれ、ExcelやGoogle スプレッドシートに本物のセルとして貼り付けられます。画像から表を抽出する方法をご覧ください。
- コードである。 PythonやYAMLではインデントに意味があり、カーリークォートはたいていのコードを壊します。コードのスクショをテキストに変換するツールなら、スペースを保ったまま引用符をまっすぐに直します。
- 結果を確認する必要がある。 頼りにする情報なら、画像とテキストを並べて見られて、自信のない単語に印が付いていると便利です。
- ファイルとして欲しい。 Word、Markdown、CSVに書き出すほうが、貼り付けてから整形し直すより早く済みます。
Image to Text Appなら、こうしたケースに画像をアップロードせずブラウザ上で対応できます。クリップボードにスクリーンショットを撮り、スクショの文字起こしのページのどこかでCtrl+V(Macは⌘V)を押すだけです。ダークモードの画面は自動で反転され、最大50枚のスクリーンショットを一度に追加し、ドラッグで並べ替えて、まとめて1つの文書として書き出せます。
どのツールを使っても文字化けしたような結果になる場合は、たいてい画像に原因があります。対処法はOCRの精度を上げる方法で順を追って説明しています。