手書き文字は、テキストに変換するのが最も難しいものです。最初にはっきりお伝えしておきます。印刷された文字は毎回同じ形をしていますが、手書きの文字はそうではありません。さらに筆記体のような続け字では文字同士がつながり、文字の境目がはっきりしません。Image to Text Appが使っているオープンソースのTesseractエンジンは、主に印刷された文字向けに作られています。手書きモードは手書きのメモに合わせた下処理を加えるので効果はありますが、乱雑な字を丁寧な字に変えることはできません。
実際のところ、一文字ずつ丁寧に書いた手書き文字なら、いくつか修正すれば使える下書きになることがよくあります。急いで書いた字や続け字は修正が多くなり、自分で打ち直したほうが早い場合もあります。どちらの状況にあるかは、ツールが示してくれます。
向いているもの・向いていないもの
手書きの文字起こしが最も向いているのは、次のようなものです。
- 一文字ずつ書いた授業や講義のノート
- やることリスト、買い物リスト、会議メモ
- レシピカード、フォルダー・箱・瓶のラベル
- 活字体(ブロック体)で記入した申込書
- はっきりした言葉が少しだけ書かれた付箋
苦手なのは次のようなものです。
- 古い手紙、日記、グリーティングカードのような流れるような筆記体
- 文字が詰め込まれた走り書きのメモ
- 署名(そもそも単語として読まれることを想定していません)
- 矢印、図、落書きが文字と混ざったページ
- 数式(数式モードは印刷された簡単な数式向けです)
より良い結果を得るために
効果のある工夫の多くは、写真を撮る前の段階にあります。あとで変換するつもりでメモを書くなら、文字を続けずに一文字ずつ書き、単語の間をはっきり空け、行間にも余裕を持たせましょう。
- 濃い色のペンを使う。 白い紙に黒か濃い青のインクが、最もコントラストが強くなります。鉛筆や薄い色のインクはかすれがちです。線が薄く見える場合は「コントラスト」を上げるか、「白黒」を試してください。
- 無地か薄い罫線の紙を選ぶ。 方眼紙や濃い色の罫線は、文字と絡み合ってしまうことがあります。
- ページに均一に光を当てる。 自分の影がページにかからないようにしましょう。自動補正は明るさのムラや影を整えますが、もともとある程度明るい写真のほうがうまくいきます。
- 平らに置いて正面から撮る。 ノートが斜めになっていた場合は、読み取る前に4隅補正で直してください。ページの上手な撮り方は写真の文字起こしのページで詳しく紹介しています。
- ひとまとまりの文字ごとにトリミングする。 余白のメモ、横向きの書き込み、行間に詰め込んだ文字は、別々にトリミングしたほうがよく読み取れます。
読み取り結果を確認する
エンジンが自信を持てなかった単語にはすべて下線が付き、ボタンで次々に移動できるので、間違いを探してページ全体を読み直す必要はありません。テキストの行をクリックすると写真の該当箇所が光るので、怪しい単語を自分の書いた字と簡単に見比べられます。
よく使う名前や専門用語など、同じ単語が毎回同じように読み間違えられている場合は、検索と置換で一度にすべて直せます。全体の信頼度(高・中・低)は手早い目安になります。信頼度が低く、ほとんどの単語に下線が付いているなら、そのページは修正するより打ち直したほうが早いかもしれません。それも妥当な判断です。
テキストの整形オプションもメモに役立ちます。「行を結合」はページの端まで書いた行をきちんとした段落にまとめ、ハイフンのオプションは行末で分けて書いた英単語をつなげ直します。
テキストのその後の使い道
このページでは、結果は標準でWord文書としてダウンロードされ、そのまま整えたり書き足したりできます。テキストを直接Google ドキュメント、Word、メモアプリにコピーしたり、プレーンテキスト、Markdown、PDFでダウンロードしたりすることもできます。編集できる文書について詳しくは、画像をWordに変換をご覧ください。
ノート1冊や紙の束なら、各ページを撮影してドラッグで順番を並べ、「ドキュメント全体」表示を使えば、全ページを横断して検索し、1つのファイルとして書き出せます。
メモには個人的な内容も多いものです。Image to Text Appはそれをお使いの端末のブラウザ内で読み取り、何もアップロードしません。デジタル化を前提にしたメモの書き方も含めた詳しい手順は、手書きメモをテキストに変換する方法をご覧ください。